【先日、ウチの娘が】~この世はでっかい宝島編~ by neo

このブログは、私の愛娘(長女:当時9歳、次女:当時7歳)についての他愛のない日常を不定期に綴る、仕事や技術的な話とは全く無縁の完全に自己満足な日記です。約半年ぶりの投稿ですが、日記です。

 

先日、ウチの娘(長女:サラダやキャベツは調味料無しで食べるのが好き)が

「じゅ業で物語を書いてたんだけど、今日かんせいしたんだよー」

と言いました。

 

夕食のとんかつに添えてあるキャベツにソースをかけていた私は、「作文とかポエムじゃなくて?」と疑問に思い、娘(長女)に聞きました。ちなみに私はとんかつソース派、嫁はウスター派です。

 

「それって、アレか?自分でストーリーを考えて、話を作るアレ?」
「そうだよー。国語のじゅ業4回で書いたんだー」
「凄いな。最近の授業じゃ、そんなこともするのか」

 

どうやら作文とかポエムではなく、本当に物語のようです。

 

「それでねー、クラスのみんなでおたがいに読み合って、感想とか書いたんだよー」
「なるほど。それじゃあぜひ、パパにも読ませてくれ」
「…はずかしいんだよなー…」
「いいじゃん。物語は誰かに読んでもらうために、書くもんだろ?」
「それはそうだけどさー……分かったよー」

 

しぶしぶ渡された物語を手に取って眺めると、しっかり表紙が付いている上、登場人物たちの説明や紹介と、表紙絵も描いてありました。

 

 

 

<タイトル>

島での大ぼうけん

<登場人物>

けんじ
力も心も強いけんじ
(たまにりょう子とけんかする)
でも友だち思い
会長

りょう子
頭が良く、じ童会会長
力も心もけんじより強い?!

<コメント>

まさかのド○○ン?!
宝箱の中身は!!○○○○?!
この二人がまさかのVS?!

 

 

 

想像以上にしっかりと設定が考えられていました。
意味深なコメントにより若干のネタバレ感はありますが、読み手に興味を持たせるための工夫でしょう。
何だか伏字がカワイイです。

 

「随分と本格的じゃないか」
「時間がなかったから、ちょっときたないけどねー」
「そんなことないぞ?パパは好きだ」
「そっかなー」
「そうとも。ただ、福会長の『ふく』と宝島の『たから』が、ちょっと違うな
「…あ、ホントだー!」

 

夕食を終え、早速本文を読んでみることにします。
どのようなスリルな秘密やユカイな奇跡などが、待ち受けているのでしょうか。
娘(長女)は気恥ずかしいらしく、読んでいる間はテレビを観ているそうです。

尚、ところどころ私の感想を入れていますので、物語を全編通しで読みたい場合は コチラ をご覧ください。
ちなみに表紙と作文用紙のタイトルが微妙に違いますが、表紙が合っているそうです。

 

 

 

 

 

夏休みのある日けんじりょう子が歩いていると男の人が歩いてきました。
その男の人は何かを落としたまま行ってしまいました。
それは、たから島の地図でした。

 

 

 

 

 

いいですね、まさに物語っぽい書き出しです。

個人的に、文章というのは書き出しと終わりが最も難しいと思っていますが、書き出しに関しては見事です。
たった三行で

・いつ = 夏休みのある日
・だれが = けんじりょう子
・なにを = たから島の地図

を表現し、タイトル通り「宝島での大ぼうけん」が始まることを、容易に想像させられるような文章です。
そうさ、今こそアドベンチャー!

 

 

 

 

 

けんじは、

『行ってみようよ』

と、言ったのでりょう子は食りょうを、けんじは船を作りました。

 

 

 

 

 

迷わず行くことを提案するけんじ、やっぱり男の子ですね。

ちなみに「食りょうと船を作った」と一行で準備が終わりますが、娘の小学校の授業は一時限が40分間なので、四時限分の国語の授業で完成させるには、かなりのハイペースでないと間に合いません。
それを考慮すると、冒険の準備の様子などを書いている余裕がないのは当然です。
むしろここでダラダラしているようでは、この世のどこかで光っている胸ワクワクの愛や色とりどりの夢などを、掴み損ねてしまうでしょう。

 

 

 

 

 

嵐もなく、ぶじ島につきました。

 

 

 

 

 

たった一行で島に着きました。句読点込み15文字です。

何とも順風満帆な大冒険です。
いや、大切なのは「宝島での大ぼうけん」であって、「宝島に到着するまでの航海の話」ではありませんね。
宝を見つけに行こうぜBOY!

 

 

 

 

 

二人が歩いているとしげみから音が聞こえてきました。
そっと見てみるととらがえものを食べていました。
とらも二人がいることに気がついてしげみから出てきました。
すると、

『次はうまそうな子どもだ』

と、言い、したをペロリとなめました。

 

 

 

 

 

トラが普通に喋っていますが、妖怪変化というわけではありません。

ネズミやアヒル、クマやリスが喋る夢の国だってありますし、むしろ物語ですし。
それよりも「茂み」とか「獲物」とか「舌をペロリと舐める」という表現、良い雰囲気を醸し出していますね。
不思議な旅が始まるぜ!

 

 

 

 

 

すると、二ひき目も出てきました。
すると、とつぜん一ぴきがりょう子におそいかかりました。
りょう子

『これを』

と言って、つるをわたしました。
りょう子が、すばやく身をかわすと、はずしたとらは、転びました。

 

 

 

 

 

なんとりょう子、こんな状況にも関わらず、極めて冷静な対応です。

突然トラに襲い掛かられたら、私なら腰を抜かして食われる自信があります。
さすがは児童会会長…いや、もはや超(スーパー)児童会会長と呼ぶべきでしょう。
男前なりょう子に、何だか惚れてしまいそうです。
ところで、誰に蔓を渡したのでしょうか?そこだけちょっと、分かりません。

 

 

 

 

 

そこにけんじは、足につるをまきました。
それにおどろいたのか、二ひき目のとらは、にげていきました。

 

 

 

 

 

蔓を渡されたのは、けんじだったようです。

りょう子に負けじと奮闘するけんじ腐っても超児童会副会長、といったところでしょうか。
それにしてもこの二匹目のトラ、足に蔓をまいたくらいで驚いて逃げてしまうとは、かなりのヘタレですね。
ぶっちゃけ、誰の足に蔓を巻いたのかは分かりませんが、まあ良いでしょう。

 

 

 

 

 

とらをおいはらってつかれた二人は、大木のえだの上で一休みしました。
そのしゅんかん

『ドーン!!』

と、いう音がしたと思うと島や動物たちの鳴き声がします。
あわてて声の方に行くと火山が大きな音をだしながらマグマがふき出していました。

 

 

 

 

 

やはり宝島には火山がつきものなのでしょうか。

この辺りの描写や文章構成などは、小学三年生にしては素晴らしいと思います。
この後、何が起こるのでしょう。オラ、ワクワクすっぞ!

 

 

 

 

 

 

 

あわてて大きな山の間に身をかくそうとしましたが一人ずつしか入りません。

 

 

 

 

 

 

 

ここで主人公のりょう子けんじ、なんと巨人であったことが判明。

「大きな山の間に一人ずつしか入り込めない」ところを見ると、身長数百~千メートル級といったところでしょうか。
ということは、先程のトラは巨人に戦いを挑んでいたわけなので、ヘタレなんかじゃありませんでした。
……待てよ?もしかしてトラも、超巨大……なのか??

 

 

 

 

 

「あ…まちがえちゃった。えへへー」

 

 

 

 

 

出来るだけ作者(長女)には途中確認せず、最後まで自分の想像のみで読み切るつもりでしたが、脳内イメージが完全に「進撃のりょう子に支配されてしまったので、それを駆逐するため仕方なく確認。

どうやら「大きな山の間にある、洞窟みたいなところ」ということのようです。
トラも普通サイズとのことした。ちょっと残念。
さて、続きです。

 

 

 

 

 

けんじ

『先に行かせろよ!!』

と言いましたが

『わたしが先よ!!』

りょう子も言いました。

 

 

 

 

 

最悪の展開です。

超児童会会長とその副会長ともあろう者が、助かりたい一心とはいえ、醜い争いを始めてしまいました。
そういえば表紙のコメントに「まさかのVS」と、伏線がありましたね。
ただ、実際にこんな場面に出くわしたら、誰だって保身に走ると思いますので、そういった意味ではリアルです。
とはいえ、私の惚れたあのりょう子が、冷静さを失うなんて…少しショックです。

 

 

 

 

 

けんじ

『なんだと!!!(怒)』

と言いりょう子をなぐりました。

 

 

 

 

 

けんじ、やっちゃいました。

一番やってはいけない、暴力による支配です。
それも、男として守るべき存在である、女子にです。
俺のりょう子に何してくれてんだ……俺は怒ったぞー!!けんじー!!

 

 

 

 

 

 

 

『やったわね(怒)』

りょう子けんじの頭や顔をたたきました。

 

 

 

 

 

 

 

りょう子、まさかの反撃です。

さすがは超児童会会長、女性は守られるものという認識自体、私の間違いだったようです。
…そうえいば表紙の登場人物の紹介に「力も心もけんじより強い?!」とありましたが、その伏線がこれだったとは……やるじゃねえか娘(長女)!!!

 

 

 

 

 

その間にもマグマがながれてきます。
それにけんじは気がついて

『もうやめよう!!この間にもようがんはながれてくるんだ!!お前が先に行け!!』

と言いりょう子も気がつきなかなおりをしました。

 

 

 

 

 

先に手を出しておきながら、先にけんじが折れました。さては一方的にやられたな?

それをあっさり受け入れる寛容なりょう子、やっぱり男前です。
まあ、考えてみれば溶岩も迫っていますし、殴り合いをしている場合ではないですよね。
はやくしろっ!!!!間にあわなくなってもしらんぞーっ!!!!

 

 

 

 

 

そして宝箱がある所をさがしました。

『おかしいな。ここらへんにあるのにな?』

けんじはきょろきょろとまわりを見ました。

『わかったわ!!』

りょう子がいうと大きな山の所に来ました。
そしてどこかに行ったと思うと宝箱を持って帰ってきました。

 

 

 

 

 

りょう子、たった二行で宝箱を発見です。

というか、けんじのポンコツぶりが目立ってきました。
がんばれけんじ、お前がナンバーワンだ!!

 

 

 

 

 

『どこにあったんだ』

けんじがいうと

『後で』

りょう子は言い船に乗りました。

 

 

 

 

 

いつもの冷静さを取り戻したりょう子

脱出を優先するために、真相を知りたがるけんじを焦らします。
尚、脱出に関しても恒例の一行(句読点込み16文字)で終わりましたが、もうすっかり慣れました。
とにかく、無事にマグマから逃げられたようで良かったです。

 

 

 

 

 

帰り道でりょう子

『さっき山の間を通った時ドアが見えたの。だからそこかなと思って』

 

 

 

 

 

ここでりょう子、宝箱発見の真相について、ついに語り始めます。

……ん?山の間に、ドア…ですか?

 

 

 

 

 

『でもマグマでドアがうもれたんじゃないか?』

 

 

 

 

 

けんじ、的確にツッコミます。

……いや、確かにそうなんですが、今ツッコむところはそこじゃないよね?
山にドアって、おかしいよね?

 

 

 

 

 

『そうだったの。ひっしで出口を見つけようとしたら光がさしこんだから、行ってみると出口だったわけ』

と、りょう子が言いました。

 

 

 

 

 

……あれ?何の話をしているのでしょうか?

宝箱の話は??
このままでは完全に話に置いていかれてしまいます。
頼むぞけんじ、その辺をしっかりツッコんでくれ!

 

 

 

 

 

 

 

けんじ

『なるほど』

と言い、なっとくしました。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど」じゃねえよ!このアホ副会長!!

めでたく読者は完全に置いてきぼりとなりました。
宝箱のことは…宝箱のことはーーーーー!!!

 

 

 

 

 

こうして宝箱はぶじでしたが、火山のふんかで、島はしずんでいってしまいました。
でも島の動物が泳いできたので、みんな船に乗せて帰りました。

 

 

 

 

 

どうして宝箱が無事だったのかは謎のままですし、火山が噴火して島が沈むのも摩訶不思議ではありますが、主人公たちも宝箱も無事だったので良しとしましょう。

それよりも、動物たちを助けてあげる優しさ、そこはさすがの超児童会会長超副会長です。
さっきまで殴り合っていたのがウソのようです。ナンダトー!ヤッタワネー!

 

 

 

 

 

ですが動物たちが
『このことは、だれにも話さないでください』
と言ったので、このことはだれにも言いませんでした。

 

 

 

 

 

助けた動物たち、感謝の言葉どころか、いきなり口止め工作です。

そもそも「このこと」って、どのことですかね?
前後の文章からすると、動物たちの脱出のことでしょうか?それとも宝箱のこと?島の沈没?……はっ!山の間のドアの存在か!!
まあ、想像して楽しむこともまた物語、ここは敢えて作者(長女)には聞かないことにします。

 

 

 

 

 

そして二人は大金持ちになったということです。

 

 

 

 

 

お馴染みとなった恒例の一行完結ですが、二人とも秘密は守るようですし、大金持ちになったようですので、何はともあれハッピーエンドです。
きっと、冒頭で宝の地図を落とした男性も、悔し涙で枕を濡らしていることでしょう。
ド○○ンはどこいった? 本当に、ドキドキさせられる大冒険でした。

 

 

 

 

 

「……この話、メッチャ好きだわ。特にりょう子好き過ぎで、もはやパパはりょう子スキーだ
「ホントー?よかったー!」
「また書いて欲しい。むしろシリーズ化してくれ
「うーん、じゃあ、ひまな時に書けたら書くよ」

 

最後まで読んでみた感想ですが、小学三年生にしては素晴らしい出来だと思いました。
登場人物の設定が明確な上、起承転結もしっかり入っていましたし、人間の醜い部分などのリアルな描写も盛り込まれており、何より読んでいてダラダラ感が一切なく、メリハリがあると感じました。

もちろん、いくつかツッコミどころや、詰めが甘いと思われるような箇所はありましたが、まだ9歳です(当時)
親フィルタによる我が子びいきも入りますが、初執筆としては100点満点をあげたいです。尚、本物語の書籍化のご相談は コチラ へ。

 

「…大きくなったなぁ」

 

ついこの間まで、膝の上で絵本を読んでいたような気がしましたが、いつの間にか自分で物語を書けるくらい、成長していました。
テレビを観て爆笑している娘(長女)を見ながら、絵本を読んでいた幼い頃の姿を思い浮かべ、感傷に浸る私でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

■追記■

クラスメイトの読んだ感想が、付箋で貼ってありました。
せっかくなので紹介します。

 

<クラスメイト男子A>

娘(長女)さんは、すごくきけんなみちをえらんだけど、さいごはふねにのってかえっていきました。

娘(長女)が主人公で、この感想自体が物語のような感じですが、何となく言いたいことは分かります。

 

<クラスメイト女子B>

ひょうしのようにけんじりょう子はけんかの場面がすごいことになっていましたね。

ホントそうですよね。私も驚きました。

 

<クラスメイト男子C>

おもしろいおはなしだったね。

そうですね。

 

<クラスメイト女子D>

娘(長女)ちゃんおもしろいし、あぶない道をとおたね!絵うまいよ。

……A君もそうでしたが、「危険な道」の印象が強いのでしょうか?
さり気なく表紙の絵を褒めてくれています。
娘(長女)も嬉しそうでした。

 

 

 

 

 

 

おともだちの皆さん、ありがとうございました。

 

 

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