【先日、ウチの娘が】~サンタさんへのお手紙編~ by neo
このブログは、私の愛娘(長女:当時9歳、次女:当時6歳)についての他愛のない日常を不定期に綴る、仕事や技術的な話とは全く無縁の完全に自己満足な日記です。世間はすでに真夏日が続く初夏の陽気ですが、今回のお話は約2年前のクリスマスの頃のお話です。ネタとしてメモったのは2年前で、それを公開するのが2年後で……いや、もう気にしないでください。
先日、ウチの娘たち(長女&次女:寝顔と寝相と寝言がソックリ)が
「サンタさんにねー、お手紙書くんだよー」
「さっちゃんもー!」
と言いました。
(ちなみに次女は自分のことを「さっちゃん」と呼びます。参考まで)
夕食後、嫁が出し忘れた小鉢とか納豆とかサラダとか色々食べていた私は、「もうクリスマスか…ゲフッ、もうお腹いっぱい…」と思いながら、娘たちに聞いてみました。せめて納豆はお米が残っている時に欲しかったです。
私「欲しいプレゼントは決まった?」
長「うん!」
次「さっちゃんもー!」
我が家では毎年サンタさんに、欲しいプレゼントを書いたお手紙を送る習慣があります。
そのため、今年もお手紙を書くそうです。
ちなみに欲しい物は、おもちゃ屋さんに実物を見に行ったり、グーグル先生に見せてもらったりと、事前にリサーチ済みです。
次「…どうやってかけばいいのー?」
嫁「欲しいもの順に、いくつか書いてみたら?」
長「ほしい物を、何でも書けばいいんだよ」
私「…待て。何でも、はマズイ。サンタさんにも予算というものがあってだな」
尚、この会話も毎年恒例です。
次「…よさん?よさんって、なぁに??」
嫁「要するに、お金のことよ」
長「サンタさんは自分でオモチャを作れるのに、お金がいるの?」
私「材料代は必要だろう?人を雇っているかもしれないし」
次「そっかー!」
嫁「それに、作るのが難しいオモチャは、お店から買ってるかもよ?」
長「なるほどー」
まあ本当に、毎年同じ会話をしています。
私「サンタさんは、毎年世界中の子供たちにプレゼントを配るんだ」
長「そうだね、たくさん子供がいるもんねー」
私「だから、あまり高いものはやめてあげて。マジで」
次「おっけー!」
嫁「サンタさんが読めないと困るから、最後にパパとママが手紙を確認するね」
長「わかったー」
毎年恒例のテンプレ会話を済ませ、娘たちはいそいそとお手紙に取り掛かります。
長「できたー!」
次「さっちゃんもー!」
そんなわけで、まずは娘(長女)がサンタさん宛てに書いたお手紙です。
”サンタさんへ”
今年のクリスマスプレゼントは、ニンテンドースイッチのレッツゴーピカチュウをください。
もし、だめでしたら、レゴの北きょくたんけんゆそうヘリコプターをください。
娘(長女)より
※名前は伏せさせていただきます
パッと見た感じ、どちらも極端に高額のものでもありません。
これくらいなら、サンタさんの予算内でおさまりそうです。
ただ、一つだけ問題が。
私「…ピカチュウのゲームが欲しいのか」
長「うん!すっごいほしい!」
嫁「そういえば、いつもCMを見るたびに、欲しいって言ってたね」
長「そう!みんな持ってるんだよー!」
さすがピカチュウ、大人気です。
老若男女を問わず、スマホのゲームアプリでも大変な人気です。
欲しくなるのも当然でしょう。
が、しかし、問題はそこではないのです。
私「そうか……だがな、我が家にはニンテンドースイッチの本体はないぞ?」
長「…え?」
私「…え?」
嫁「…え?」
次「……」
どうやら、ニンテンドースイッチ本体のことは全く考えていなかったようで、本気で衝撃を受けていました。
本体がないと遊べないことは知っているハズなのですが、ピカチュウのことを考えるあまり、他のことがすっぽり抜けてしまっていたのでしょう。
さすが一点集中特化仕様汎用ヒト型小学生の我が娘(長女)です。
長「…そっかー、ピカチュウはダメかー…」
嫁「うーん、ダメってわけじゃあないんだけどね」
ガックリと肩を落とす娘(長女)でしたが、すぐに気を取り直したのか、顔を上げて言いました。
長「……まあ、それでもピカチュウにするよー」
私「……え?だから、これだけじゃ遊べないんだってばさ」
次「……」
まさか、本体がないと遊べないことを忘れたのか?と思った私は、娘(長女)のためを思って食い下がりました。
しかし、娘(長女)は真っ直ぐ私を見て、そして笑顔で言いました。
長「別にいいよー。スイッチは、次のプレゼントまでまつよー」
私「次のプレゼント?」
長「たん生日か、来年のクリスマスかなー」
まさかの早くても半年弱、最悪丸1年、ゲームソフトをただ眺めて過ごすという、究極の選択をしたようです。
「それは何の罰ゲームですか?むしろ拷問ですか?」と口に出そうになるのを、必死で堪えます。
スイッチ本体だけを買うという逆パターンであれば、ソフトを借りたり安いものを購入して遊べる、という可能性もありますが、ソフトだけではどうしようもありません。
おそらく、高橋名人でも無理でしょう。ゲームは一日、一時間。
ただただピカチュウが欲しいというあまりの健気さに、胸が締め付けられる思いです。
そんな人の気も知らず、能天気に踊る便箋のパンダのイラストに、無性にイラっとします。
”人の気も知らないで…”
私「…そうか、分かった。もはや何も言うまい」
嫁「ピカチュウがもらえると決まったわけじゃないし、本体のことはまた後で考えようか」
長「うん!レゴでもいいよー」
次「……」
というわけで、娘(長女)のサンタさんへのお手紙は完成です。
スイッチ本体の件については後程、夫婦会議です。
さて、次は娘(次女)のお手紙チェックです。
”サンタサンヘ”
ことしのプレゼントは、すみっこあつめをください。もしだめだったらニンテンド-スイッチをくたさいもしできなかったらレッツゴーイーブイをください。(ポケモンキャッチャでもいいです)
娘(次女)より
※名前は伏せさせていただきます
なんかもう、いっぱい書いてあります。
うっすら見える消した跡まで含めると、第四候補まで書いてあります。
どうやら、先程の私たちのやり取りを見ながら、どうすれば良いかを必死に考えたようです。
妙に静かにこちらをじーっと見ながら、完成したハズのお手紙を何度も書き直しているな、と思ってはいましたが、その答えがこのお手紙でした。
私「…すみっこあつめ?」
次「そう!ちっちゃいげえむ!」
嫁「ほら、あのゲームウォッチみたいなヤツ」
私「ああ、アレか」
嫁の 昭和を感じるワード 説明を聞き、以前検索したオモチャだと理解した私は、さらに娘(次女)に確認します。
私「…で、二番目がスイッチ本体?」
次「だって、ねえねがポケモンもらえたら、さっちゃんがスイッチもらえば、いっしょにあそべるじゃん!」
(ちなみに次女は長女のことを「ねえね」と呼びます。参考まで)
さすが次女、周りの状況を冷静に観察、分析し、自ら最適解を導いたようです。
普段は突発的な言動が多い次女ですが、何気に計算高い一面も持っているのです。
ただ、第一候補よりも第二候補の方が、圧倒的に高価というのはどうなんでしょうか?
サンタさんにも予算があるわけだし……。
嫁「三番目は、やっぱりポケモン?」
次「うん!ぜんぶダメなら、いーぶいがほしい!」
私「いや、だからね、それだと本体がないから遊べないんだってば」
次「それでもいいよー!」
もう、何が何だか、サッパリ。
まさか、次女もゲームソフトをただ眺めて日々を過ごす、というのか……!?
私「……結局、一番欲しいのは?」
次「すみっこあつめー!スイッチよりほしい!」
嫁「なら、手紙はこれでいいんじゃない?」
私「…そうだね」
ゲームウォッチ すみっこあつめが一番欲しいというのは間違いないようでしたので、結局お手紙はこれで良いという判断に。
何はともあれ、二人ともお手紙が完成したので、娘たちは大好きなテレビタイムへ突入です。
私と嫁は別の部屋で、非公開の夫婦会議を開催します。
私「…どう思う?」
嫁「うーん、多分サンタさんは、二人の第一希望を叶える、かなぁ」
私「だろうねぇ」
嫁「まあ、ずっと前から我慢してたし、家族みんなで遊べるから、スイッチ本体は買ってあげる?」
私「そうだね。仮に、毎日ソフトを眺める長女と次女を見たら、切な過ぎて泣いてしまう」
嫁「そうね(笑)」
会議の結果、特別にパパとママからのクリスマスプレゼントとして、ニンテンドースイッチ本体を買ってあげることにしました。
あくまで「サンタさんがポケモンのゲームをプレゼントしてくれたら」の話、ですが。
普段、アレが欲しいとかコレが欲しいとか、あまりワガママを言わない娘たちですし、何よりパパとママもスイッチに興味津々ですので、オッケーです。私はあのゲームを買おう!
そんなわけで、我が家のクリスマスプレゼントは基本的に、サンタさんからいただいています。
そして、お手紙に関しては封筒に入れて、サンタさんの住所に送ります。
”AiR MAIL”
※名前と住所は伏せさせていただきます
サンタさんが存在するとかしないとか、たまに親子間や友達間で議論になることがあるようですが、我が家には今のところ毎年来てくれていますので、これからもお手紙は出し続けると思います。
ただ、誰からプレゼントをもらうにしろ、感謝の気持ちだけは忘れてはいけないと思う、私でありました。
……と言いつつ、娘たちのお手紙に感謝の言葉が一つもないことに気づきましたので、この場を借りて娘たちの代わりに、改めて感謝申し上げます。
サンタさん、いつもありがとう!
”…人の気も知らないで…”